高齢化社会の介護と腰痛

 

深刻な高齢化にともない介護問題が取り挙げられることも少なくなりありません。

 

 

その介護問題のひとつとして介護者(親族)の負担が挙げられます。

 

 

※ここでいう介護者とは親族など介護する側の人であり、介護される側の人を要介護者といいます。

 

 

介護者は身体的にも精神的にも大きな負担を強いられ、ボロボロになってしまう現実があります。

 

 

介護施設などに入っている場合は実際に介護する機会は少ないかもしれませんが、自宅介護の場合はそうはいきません。

 

 

現在は介護者を助ける介護サービスがあるので上手く利用すれば負担は減りますが、負担がゼロになるわけではありません。

 

 

介護といっても食事の世話だけでなく、着替えやトイレ、入浴、移動など人が生活する全てが対象となります。

 

 

身体・精神的な負担量にもよりますが、人の世話はとても大変で疲れます。

 

 

私たちのような人の体を扱う職業であっても介護は大変疲れます。

 

 

理学療法士として病院勤務していた時代には体の動けない人の介助をする機会は多く、大変だっとことを思い出します。

 

 

そして、多くの理学療法士が体を壊し腰痛になっていく姿をたくさん見てきました。

 

 

介護士や看護師も同様です。

 

 

プロと呼ばれる人でさえ体を壊してしまうのに、介護の素人である親族の方など体を壊して当然かもしれません。

 

 

この現状を何とかしないと介護者も要介護者も共倒れになってしまい不幸なことであります。

 

 

 

そこで私ができることは何かないかなぁ〜と考えますと、やはり介護者の体を整え丈夫にすることと体の使い方の指導でした。

 

 

介護を受ける側の要介護者に関しては病院や施設側にお任せするとして、介護者の方の負担を減らすようサポートしたいと思います。

 

まず第一に介護の現場では腰痛になる人がほとんどです。

 

 

普段、人のからだを触りなれてないと力の入れ具合や体勢が分からない為、変な力が入ってしまい体を壊して腰痛になってしまいます。

 

 

腰痛になっても介護は待ってくれませんから無理をしてしまい悪化する一方です。

 

 

皆さん、介護だけしているワケではないので、仕事や家事もあります。

 

 

そんな大きな負担が身体的にも精神的にも追い詰められる原因になっているのではないでしょうか。

 

 

 

まずは腰痛など体の不調がある方はしっかり体を整えて治しておきましょう。

 

 

まだ症状はないけど不安のある方は体を整えて丈夫にして介護に取り組んで下さい。

 

 

体を整えて丈夫にしておくことは絶対に必要です。

 

 

仕事や家事などで体が歪んだ状態でいくら介護を頑張っても体を壊すのが目に見えています。

 

 

必ず自分の体を整えて丈夫にすることを忘れないでください。

 

 

ほとんどの方は自分の体を整えることを忘れて、要介護者の体の心配をしますけど、それは二の次です。

 

 

第一に自分の体が一番大事だと思ってください。

 

 

介護者が健康でないと一番困るのは要介護者です。

 

 

だから自分の体をいつも気にかけて無理をしないでほしいです。

 

 

そして次に、体を整え丈夫にしたら適切な介助方法で介護を行うようにしてください。

 

 

なぜ体を整えるのが先かと言いますと、いくら正しい介助方法を習って介護をしても体が壊れていたり、歪んでいたりすると結局うまく動けないからです。

 

 

介護研修などで正しい介助方法などを知ることは大事ですが、すぐに上手くはできません。

 

 

それに介護研修などは方法論のお話が主で本当に重要なところが抜けているような気がします。

 

 

何が抜けているのかと言うと、『間(ま)を合わせる』ことです。

 

 

人が動くとき、必ず人それぞれの間があるものです。

 

 

この間を合わせないことには、介護者も要介護者もバラバラの動きになってしまい上手く介助できません。

 

 

だから、いくら正しい方法を知っていても上手くできず体を壊して腰痛になってしまうのはこのためです。

 

 

間を合わせることができれば、スムーズに動けて介護者にも要介護者にもかかる負担は少なくて済みます。

 

 

間が合っていないと、負担が大きくかかって上手く動けなくなります。

 

 

そして、変な力が入ったりして腰痛を引き起こします。

 

 

この『間を合わせる』ことは、介護者に余裕がないとできません。

 

 

だから、介護者は体が整った丈夫な健康な状態でないとダメなのです。

 

 

よって、ただ正しいと思われる介助方法を行ってもダメな理由が分かったでしょうか?

 

 

介護者も要介護者も不幸にしない最大の秘訣は、『歪みのない整った丈夫な健康体』と『余裕を持って間を合わせること』です。

 

 

方法論は二の次です。

 

 

方法をたくさん知っても肝心の体が壊れていたら何もなりませんから。

 

 

 

なるほど、まずは自分の体を整えることが最優先だということはよく分かったけど、『間を合わせる』ってよく分からないとの声が聞こえてきそうですが大丈夫です。

 

 

『間を合わせる』って難しいと思われるかもしれませんが、相手のことをよく知っている親族の方にとっては難しいことではありません。

 

 

上手くいかないとしたら、余裕がないのです。

 

 

身体的にも精神的にもいっぱいいっぱいで余裕がないと、いくら相手が親族でも合うものも合いません。

 

 

余裕があれば自然と間は合ってくるものです。

 

 

たとえコミュニケーションが取りづらくとも、何となくこう動きたいんだなって感覚的に分かってきます。

 

 

だって赤ちゃんがそうでしょう。

 

 

赤ちゃんは泣くことでしかコミュニケーションを取れないけれど、母親はしっかり意図を汲むができます。

 

 

大人同士でも同じことです。

 

 

相手のことを想えば、自然に合ってきますから心配はいらないでしょう。

 

 

それでもまだ心配だという人は、とりあえず体を整えることから始めましょう。

 

 

そうすれば、体感することができるので、言っている意味が分かるはずです。

 

 

「なるほど〜こういうコトか〜!」って。

 

 

 

高齢化社会によって不幸な人が生まれないためにも、ご自身の体を大切に考えてください。

 

 


おしまい、、、

 

すぐる式整体院~ CUBISM(キュビズム) ~


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