今日は多くの人が経験しているであろう捻挫についてです。
最近、腰痛の患者さんの施術をしていて足首に問題がある方が多いのが気になりました。
話を聞くとみなさん過去に捻挫された経験がありました。
捻挫の処置はさまざまでしたが、どれも問題を残したまま現在に至っています。
捻挫を軽くとらえておられる方が多いですが、きちんと処置しておいた方がいいです。
捻挫すると足首が痛くなるのでサポーターやテーピングで足首を固めて、痛みが引いたら治ったと思われる方もいるかもしれませんがダメです。
痛みが引いただけで足首周囲の問題はまだ残っています。
足は人間が立って歩くときに唯一地面に接地している部分です。
この土台が崩れていると、その上にある骨盤や胸郭、頭などにも影響を与えるのは容易なことです。
急に腰が痛くなったと思っていても、実は土台である足が影響していることはあります。
我々人間にとって足は大切な役割を担っています。
だから捻挫というものを軽視してはいけません。
足を固めるだけでは、その場しのぎです。
きちんと足の周りの靭帯などの組織が正常に働けるようにしなければなりません。
あとあと問題を起こしてきます。
当院でも足に症状がなくても、足は必ず評価しています。
これだけ問題がある捻挫ですが、上手く施術できる治療家が少ないのです。
固まった足首をほぐせばいいと思う方もおられると思いますが、それではダメです。
適当に動かしても、痛いだけで変わりません。
しっかり足の靭帯などの組織のテンションを感じて調整する必要があります。
人によって捻挫の具合が違いますので、より細かい微調整を行う繊細な感覚が重要になります。
だから感覚が繊細でない治療家には難しいと思われます。
過去に捻挫の経験があって、今も足首に違和感などがあるのなら、繊細な施術ができる治療家を探されるのがいいと思います。
後々やっかいですから。
捻挫で足首を痛めるのは大人だけでなく、子どもにも頻繁に起こります。
部活や体育の授業などで捻挫を起こすことは多く、多くの子どもがそのままにしています。
その足の状態で再び激しい運動をするものですから、どんどんと全身に問題が波及していきます。
大人に比べて運動量も多く、強制的に激しい運動をさせられることも多々あります。
成長期ですので早めの処置を試みてください。
健康な身体に健全な精神が宿ります。
足に地面との良好なコミュニケーションを取ることは全身にとっても健康的なことです。